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過払金返還請求にかかるリスク

  • 文責:弁護士 寺井渉
  • 最終更新日:2021年5月25日

1 はじめに

  

過払い金返還請求を行ってリスクがある場合には、そのリスクを避けたいと思うのが通常です。

そこで、今回は、どのようなリスクが考えられるのか、例示列挙していきたいと思います。

2 返済中に過払い金返還請求を行う場合

⑴ いわゆるブラックリストに載る可能性

借入金の返済途中で過払い金返還請求を行う場合、いわゆる引き直し計算をして過払い金が発生していた場合には、後々ブラックリストには載りませんが、引き直し前に弁護士が介入して過払い金発生の有無を確認した段階で、信用情報が事故扱いとなり、いわゆるブラックリストに載ってしまいます。

上記のとおり、引き直し計算をして過払いが発生していた場合、後々には事故扱いとはなりませんが、弁護士介入段階で一旦、事故扱いとなってしまいます。

⑵ ローンが組めなくなる可能性

上記のとおり、過払い金が発生していることが判明するまでは、いわゆるブラックリストに載っていることとなりますので、仮に、その期間に車のローンや住宅ローンを組もうとした場合、審査が通らない可能性があります。

⑶ 使用しているカードが使えなくなる可能性

過払い金の請求をしたカードが使えなくなるのは当然のこと、他のカードについても、上記のとおり一旦ブラックリストということになりますので、使えなくなる可能性がないわけではありません。

3 完済した後に過払い金返還請求を行う場合

⑴ ブラックリストには載らない

上記返済中の場合と異なり、完済した後に過払い金返還請求を行う場合、弁護士が介入したとしても、事故扱いにはなりませんので、いわゆるブラックリストには載りません。

⑵ 対象のカードが使えなくなる可能性

過払い金返還請求を行ったカードが使えなくなる可能性があります。

一部のカード会社は、そのままカードの継続使用を認めてくれることもありますが、経験上、カードが使えなくなるカード会社の方が多いように思います。

⑶ 家族に知られてしまう可能性

借入のことを家族に内緒にしていたのに、過払い金返還請求を行ったために、過去の借り入れが家族に知られてしまうという可能性がないわけではありません。

ただ、家族に知られないように、過払い金返還請求を行うことも可能です。

その理由等については、別のときに書いていますので、そちらをご確認ください。

⑷ 生活保護が打ち切られる可能性

過払い金返還請求時に生活保護を受給している場合、過払い金が返還された場合には収入があったものとみなされ、生活保護が切られてしまう可能性があります。

返還された過払い金を適切に市役所に報告することが求められますので、この点もご相談ください。

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