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交通事故による後遺障害逸失利益はライプニッツ係数を使って計算

  • 文責:弁護士 寺井渉
  • 最終更新日:2023年4月20日

1 ライプニッツ係数とは

ライプニッツ係数とは、交通事故に伴う損害賠償の項目の中で、後遺障害に基づく逸失利益など、長期間にわたって発生する収入減少による損害を計算する場合に用いられる数字のことです。

後遺障害に基づく逸失利益とは、後遺障害が認定された場合に、慰謝料のほかに認められる損害項目で、後遺障害により将来に向かって労働能力が失われたことによって得ることができなくなった利益をいいます。

後遺障害に基づく逸失利益は、基礎収入に労働能力喪失率をかけ、さらに、労働能力喪失年数をかけて算出するのが基本的な考え方です。

2 ライプニッツ係数を用いる理由

しかし、後遺障害に基づく逸失利益を算出するにあたっては、労働能力喪失年数をそのままかけることはできません。

なぜなら、逸失利益とは、長期間にわたって発生する収入減少による損害を、一時金として受け取るものであるため、将来の利息分(中間利息)を差し引きして、将来受けるべき価額を現在の価額に評価しなおす必要があるからです。

すなわち、現時点において請求できる金額は、将来もらえるはずの金額から、それまでの利息分を控除した金額となるわけです。

この評価替えのことを中間利息控除といいます。

中間利息控除のために一般的に用いられているのが、ライプニッツ係数です。

交通事故の損害算定実務においては、後遺障害に基づく逸失利益の算出に、ライプニッツ係数を年数ごとに表にした年金原価表を使用します。

伊勢市やその近郊にお住まいで、交通事故の被害に遭われた方は、当法人までご相談ください。

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