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債務整理をすると周りの人にわかってしまうのですか?

  • 文責:弁護士 寺井渉
  • 最終更新日:2021年4月2日

1 債務整理をしても周りに知られずに済むのか

債務整理を検討されている方の中には、家族に余計な心配をかけたくない、勤務先や近所の人に知られずに進めたいと考えている方が多いです。

そこで、債務整理をしても周りに知られずに済むのかについてみていきましょう。

2 家族に知られるかどうか

⑴ 家族と同居している場合

弁護士に依頼して進める債務整理には、①任意整理、②個人再生、③自己破産の3つがあります。

このうち②個人再生、③自己破産の場合、裁判所に様々な資料の提出が必要となり、同居の家族の協力が必要となる場合がありますので、家族に知られてしまう可能性があります。

参考リンク:裁判所・自己破産申立について

他方、①任意整理であれば、資料の提出を求められることはほぼありませんので、家族に知られずに進めることが可能です。

⑵ 家族と別居している場合

家族と別居しており、生計を別にしている場合には、いずれの方法をとっても基本的には家族の協力は不要ですので、家族に知られずに進めることが可能です。

⑶ 家族が借金の保証人になっている場合

家族が借金の保証人になっている場合、その借金も含めて債務整理をすると、保証人である家族に支払の請求が行われますので、家族に知られてしまいます。

3 勤務先に知られるかどうか

⑴ 基本的には勤務先に知られることはない

債務整理のいずれの方法をとっても、勤務先に連絡が行くことはありませんので、基本的には勤務先に知られずに進めることができます。

⑵ 例外的に知られる可能性があることも

②個人再生、③自己破産の場合、退職金がある会社に勤務されている方は、「退職金支給見込額証明書」を裁判所に提出しなければなりません。

勤務先にこの書類の作成を依頼する際に、勤務先に知られてしまう可能性があります。

4 近所の人に知られるかどうか

⑴ 任意整理の場合

家に遊びに来た人に弁護士とのやり取りの書面を見られてしまうなどよほどのイレギュラーな事態がない限り、近所の人に知られる可能性はありません。

⑵ 個人再生、自己破産の場合

この場合、官報という政府の発行する文書に名前と住所が掲載されます。

しかし、官報は誰でも閲覧することができるものとはいえ、官報を逐一チェックしている方はほとんどいないため、近所の人に知られる可能性はかなり低いと考えられます。

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